そ〜こ〜ぬ〜け〜に〜痺れましたがな〜！

　今日のちりとてちん、狂言師茂山宗彦さん演じる小草若に、底抜けに痺れましたがなぁ！落語も何もかも捨てた様に思えた小草若が、妹弟子であり、元好きな人である喜代美の窮地を救うために、そして、自分が落語の中で育った事を思い出して、すっと高座に上がる姿に感動。以前、草若師匠が、弟子達の落語会がしらけたまま終わりそうな状況を救うために高座に戻った時とだぶって、ああ、親子だなぁと感動しました。あの、若狭の窮地というか、場のぐだぐだした空気を、「底抜けに！」の一言でぱっと自分の方向に引き寄せる強さは、徒然亭一門の中でもぴか一だと思いました。草原兄さんや、草々では、多分こうはいかんかっただろうなぁ。ちょっとした所作も、派手ではないけれども、すっきりと綺麗で、見とれました。来週は、小草若完全復活！になりそうで楽しみです。